梧桐彰
雑記:寸止めってなんだ
梧桐はクマではありません。こんにちは。
少し前に「寸止め」とは何かって話題を取り上げたことがありました。
エロネタではなくて伝統派空手の寸止めの話です。これを要約して記録しておきます。
(なお、ここでは伝統派と防具付き、フルコンの違いについては書きません。ググってください)
伝統派空手で言う寸止めって、実は全く当てないことじゃなくて、ちょっと当てることを言うんですよ。
まず寸止めについて、Wikipediaの記事を読んでみましょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%B8%E6%AD%A2%E3%82%81
「空手や格闘技などにおいて、直接打撃せずに寸前で止める、もしくはダメージを与えない程度に当てる事。
多くの団体では事実上後者が中心となっている」
とあります。多くの一般論として誤解されてるんですけど、当てるんです。
日本の空手における最大組織である全空連(全日本空手道連盟)の試合では、寸止めとはダメージがない当て方を指します。
「過度の接触」が反則であり、接触それ自体は反則じゃないですね。
私の所属する剛柔流では当てる組み手と当てない組み手の両方を採用しているところが多く、
当てない組み手ではかなり薄く(痛くないよう)当てますが、それでも全く当てないというのは珍しいと思います。
私は協会(日本空手協会)にも一時期いましたが、当てなきゃダメといわれました。
引手を取る(打った後の手を引く)をやってれば反則にはならないので相当に厚く(痛く)当てます。
彼らは自分たちの組み手を「寸止め」ということはあまりありません。便宜的な表現のようですね。
で、この認識が他でも同じなのかなーと思ってTwitterアンケートを取りましたので、その結果を以下に。
母数76票のうち、
、
32%:全く当てずに手前で止める。
42%:当てない方がいいが普通は軽く当てる。
18%:当てなきゃダメ。引き手取ればいい。
08%:どんなに厚く当ててもいい。止めたって言ってるだけ。
全く当てないというのも結構ありますね。
これは防具に当たる=体に当てない、ということか、それとも全く当てないのかわかりませんが、
そういう道場もあるということでしょうか。
個人的にはすごく珍しくて、2番目か3番目がほとんどだと思います。
最後のはなんですかね。ギャグですかね。自分で選択肢作っておいてなんですが、これもまためったにないかと。
ただ、道場破りが来た時に「当てるな、当てるな」と言ったけど言ってるだけ、なんて話は聞きますね。
最後に私のツイートを載せておきます。
https://twitter.com/AkiraGoto_NLS/status/1076034888648712192
途中に協会の組み手の動画をはさみました。
めちゃめちゃノックダウンしてますので「これが寸止め空手なの?」と不思議に思われるかもしれませんね。
まあ結局武道というか徒手格闘技なので、全く当てないというのではやった気がしないということでしょうね。
道場によって当てる厚みは結構違うので、これから始めたい人は道場の方針をよく理解して見学したほうがいいかなと思います。
殴り合いに強くなりたいのか格好いいスポーツをやりたいのかでかなり違いは大きいので。
ではでは、梧桐でした。